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よくあるご質問にお答えします。
売上は現金でもらい支払いは翌月払い・・・というのが理想。そして、その理想に近づこうとするのが「いい資金繰り」なのです。さらに、「全社で意識する」ことが最も大切です。
また、「簿外資産」を作ることも重要です。「簿外資産」といっても「脱税」をするわけではありません。
例えば、保険・倒産防止共済掛け金などを担保として、急な資金需要に対応できるもの(審査関係なく即借り入れられるもの)を作っておくということです。保険や倒産防止掛け金などは、そのときの解約返戻金相当額に近い金額を借りることができるわけであります。金利も低利で手続き的な時間もかかりません。
悪い資金繰りとは「どんぶり勘定」「計画性がない」ことです。
具体的には「売れば売るほど資金が悪化する状況」を指します。「なぜこの悪い資金繰りから脱出できないのか?」「どうしたらいいのか?」その原因がわかっただけでは解決できません。解決するためにはどうするか・・・手段としては次のようなことが考えられます。
とかく営業マンは「売ってくれば回収までは関係ない」「よく働いている」「俺は売っている」という意識をもち気味です。会社によっては粗利益が数%低くても回収条件がいい方がためになっている場合があるのです。会社のリスクも少なくてすみます。
例えば、
A社という得意先に対して一ヶ月1200万円の売上がある場合
① 20日締めの翌月10日 手形集金(サイト90日)
② 20日締めの翌月末日 現金集金
① の場合は常に約4400万円のリスク(1200万円×2/3ヶ月+1200万円×3ヶ月)
② の場合は常に約1600万円のリスク(1200万円1/3 + 1200万円)
このように①と②では2800万円のリスクの差があります。
A社に対して売り上げが上がればもっとこの差は開くわけです。さらに、仕入資金が先行する場合は売れば売るほどお金は苦しくなり、営業に「もう売るのはやめてくれ」と言うことになります。
よく考えれば誰でもわかります。
ただこのご時世ですから、新規のお客さんには厳しい条件でも受けてしまう。その結果、売掛金が膨張していくのです。
「利益あって銭足らず」という言葉もよく聞くと思いますが、この原因は売掛金の回収条件、買掛金の支払条件が関係しています。
ポイントはこの「リスクの差」「資金の圧迫」を会社全員(特に営業)で取り組むことです。社長一人が理解し、納得しただけでは変わりません。
そして、その具体的な取り組みと説明は我々が行うのです。
「大事なことは単なる数字を列挙して説明するだけではなく、改善方法を考え、具体的な目標を立て結果報告を各人にさせる」ことなのです。
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